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2015/05 Barred Owl

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2015年5月 アメリカフクロウ

二十年以上も北米に住んでいるが、このフクロウを見たのは初めてだった。我が家の森の中でのこと。かわいい、というのが第一印象。僕はそれほど熱心な野鳥ファンではなく、撮りたい動物リストにも入っていないから、名前すら知らなかった。図鑑で調べてみるとBarred Owlだ。Barred とは縞模様という意味。なるほど、縞に見えなくもない。さしずめ、タテジマフクロウといったところか。撮りたい動物リストに入っていなくても、フクロウは無条件に絵的だから撮らないわけにはいかない。

和名では、アメリカフクロウとなっている。なぜだ?お面をかぶってるみたいだからメンフクロウとか、穴を掘るからアナホリフクロウとか、何かしらの特徴を示す名前が思いつかなかったのだろうか。白いからシロフクロウみたいに安易なやつでもいい。よくよく見るとこのフクロウ、日本のフクロウという種に似ている。実に基本的な、あの元祖フクロウである。だから、フクロウの一種としてはこれといって特徴はありません、ということでアメリカフクロウと命名されてしまったのかもしれない。

それからしばらく、このフクロウは我が家の近辺に姿を見せていた。家の周辺はところどころ木が切ってあり、下草が繁茂するまではネズミを狩るのにいい場所になるのだろう。時には、洗濯物を干すロープのポストに留まることもあった。獲物を探しているのだろうがきょろきょろしない。まずは聴覚を頼りに、獲物の気配を察するらしい。

ところでフクロウといえば夜行性というイメージが強いが、モンタナでは5月も半ばになると夜の時間が短くなるので、夕方には活動を開始する。午後8時過ぎ、まだ撮影が可能な時間帯にふわりふわりと木々の間を舞う。普段から見慣れている森の風景が、一瞬にして違ったものになる。

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