| 2月・雪の林
雪の風景は、それだけで、美しいと思う。大粒な雪が降っているときは、いつまでも見とれてしまう。野生動物を見るときとちがって、是が非でもカメラに収めたい、という気にもならず、ただただ降る雪を目で追い続ける。正直に言えば、雪降る風景をそのままに写真で表現するのはひどく難しく、撮影もそこそこに鑑賞することに専念しているのだ。
針葉樹林の中では、時おり、積もった雪が自らの重さに耐えかねて、枝からささーっと舞い落ちる。音はない。雪が落ちたひょうしに地面にバウンスして、風がぶわっと放射状に拡がり、粉砂糖のような雪が舞い上がる。白い煙幕。それは全く幻想的で、重力や気圧が違う世界に、迷い込んでしまったような錯覚を覚える。
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